打合せ
「この人を追いかける番組をつくりたい」「この商品のイメージビデオをつくりたい」。
イメージを現実に変える第一歩がお客様との打合せです。紹介する情報を『主観的な視点と客観的な視点』を盛り込み効果的に伝えるために、お話しを伺い正しく理解・消化するまで繰り返し打合せを行います。また制作・技術スタッフ同士も度々打合せを行います。完成イメージや切り込む目線の共通認識を持つためです。どの業界でも同じですが、コミュニケーションを密に取ること=作品の精度が上がるのは間違いないようです。
企画書・構成台本・作業スケジュール等の作成
企画書…これで作品の方向や内容・予算や期間が決まりスタートラインに立てる『仕様書』。
構成…企画書を基にどのようなコンテンツをどの順番で並べるのかを記した『設計図』。
台本…構成からさらに具体的な映像・コメント・音楽などが記される『組立説明書』。
テーマの本質を伝えるのは最低限のライン。さらに撮影や音声などで想像を具現化する際『見る人に訴える最大限の効果』を生む『独自のアイディア』を盛り込むような効果的な表現を模索します。そして、社内・社外を問わず多くの関係者により何度かブラッシュアップされていきます。
撮影
大きく『収録』と『生放送』に分類されます。収録は、テレビ局ではENG(いーえぬじー=Electronic News Gathering)と言われ、ビデオ撮影全般を指します。時間や状況的な制限がある中で集中的に段取り良く行えるように心がけます。また時々訪れる『台本にないミラクル』も、撮影現場で味わう大きな喜びのひとつです。ちなみに撮影の時に食べる『ロケ弁』の中身でスタッフに予算がバレるとか…?!
スタジオ
番撮影やコメント収録に使用。屋外でのロケと違い、天候・季節などに左右されず撮影機材や背景セットなどをセッティングできるのがポイントです。しかし、段取りや予算次第で大幅に予定がズレ込むこともあります…。
中継
報道番組、情報番組を中心に即時性・突発性を重視する場合には『その現場から伝える』生中継スタイルが取られます。様々な状況に対応できる中継車両や機材を駆使しますが、あらゆる場面に柔軟に対応できるスキルをもつスタッフであることも重要です。また撮影・伝送の他に「現場⇔中継車⇔局」のリアルタイムでの連絡が発生します。「コメント変更しました」「現場リポートまであと5分」「残り30秒」「まとめて下さい」など内容や進行に関わるやりとりを行うためです。衛星中継の場合は現場から発する電波(チャンネル)に双方向の連絡回線が備わっていますが、現在は個人の携帯電話を連絡回線として使用するケースも多くなってきました。
技術スタッフの派遣
様々な現場での経験を積んだスタッフはまさに『職人』。しかし、多くの現場では決して一人では仕事になりません。普段は職人たちによるチーム戦となります。現場によっては別々の会社や所属のカメラマン・音声マン・照明マン・編集マンによる「職人オールスターズ」が結成されます。「このジャンルにはこの人!」と特化した職人ワザを身につけることも大切ですが、同様に協調性や人柄が大きく影響するのも事実。誰でも現場では気持ち良く仕事がしたいですからね。
編集
収録した映像・音声を繋ぎ、ひとつの物語にする作業。TV局では、①担当ディレクターやADによる『仮編集(カリヘン)』⇒②編集マンによる『本編集(ホンヘン)』と段階を踏むケースが多いようです(本編集のコスト減の為)。現在は、収録素材をデジタルデータ化して取込みパソコンのソフト上で編集を行う『ノンリニア編集』が主体です(対して『リニア編集』はテープ素材から1カットずつテープに編集)。しかし、新鮮な材料(撮影素材)も料理人(編集マン)の腕が良くなければ美味しい料理(番組・パッケージ作品)にはなりません。映像・音声に更に磨きがかかりテンポのある流れになるように、編集マンは日頃から高いセンスと早く正確にオペレートするスキルを高める努力を養っています。
ナレーション原稿の作成
収録した映像・音声で表現しきれない部分を補完したい。情感を増したい。あの人の声で表現してみたい…。仮編集の作業と同時かその後にナレーション原稿を作成します。書き手であるディレクターやライターの文章力が問われ、不得手なジャンルの場合はこの為にテスト勉強以上の自己学習を必要とします…。
MA
「Multi Audio=えむえー」音声編集の意味。HDや4Kなど高密度・高精細化している映像分野と共に、五感に訴える音声・音楽も作品を支える大切な要素です。多チャンネル収録やサラウンド放送、TVでは適正な聴感に整えるガイドライン=ラウドネス値の導入など、MAにおける作業は日々多様化しています。